ビジネスマンの父より息子への30通の手紙 byキングスレイ・ウォード(訳:城山三郎)
カナダ人の実業家が息子にあてた30通の手紙。成功のためのノウハウが詰まった聡明なアドバイスの書。翻訳は経済小説の第一人者である城山三郎さん。
刺激をいただいたフレーズは、次のとおり。
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・他人が、自分の思いどおりにならないからといって、腹を立てる必要はない。自分自身でさえ、思いどおりにならないのだから。
・人生は登り坂の戦いである。課題を一つクリアしたら、すぐに次の課題が迫ってくる。着実に努力を重ねること。それが成功者の条件。
・信用は、細い糸のようなもの。ひとたび切れると継ぐことは不可能に近い。
・運命は勇者の味方をする。
・熟練した小鳥だけが歌うとしたら、森は静まり返るだろう。
・驚くことに、二人の人間が全く同じ考えを持つことはない。我々は皆、外見が違うように考えも違う。
・お金には2つの用途がある。投資することと消費すること。
・この世のすべての知識を、身に付けた者はいない。他人の意見にも耳を傾ける。
・周りのひと全員を常に満足させることは、不可能である。
・聞く価値のある批判は、10%程度だろう。
・頭脳は、私たちの身体の中でも、あまり活用されていない器官のひとつである。肝臓、心臓、そして口は、働き過ぎだ。沈黙は金なり。
・昨日を明るく振り返り、明日に確信を持つ。
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編集後記
金言・至言がたくさん散りばめられた一冊。年を経て読み返すと、違う箇所にチェックが入りそうな名著。多くの著名人から支持を受けているのも納得。